作り方
1.1 ポップアップとは
ポップアップとは、「折りたたむとページの間におさまるような、紙で作った立体構造やしくみ」のことをいいます※1
ページを開くと折りたたんであったイラストが立ち上がったり、プルタブを引くとイラストが動いたり、読者が何らかのエネルギーを加えることで、しかけが動き出します。
こんな子供心をくすぐるしかけは、絵本やカード、スクラップブックなど、紙で作られた様々な作品に盛り込むことができます。
決まりきったものでしたら、市販の型紙を使用して紙を切り貼りするだけでも簡単に作ることができますが、
本サイトではオリジナルの作品を作る手助けになるように、各しくみをじっくりと紹介します。
※1
ポップアップの作家をペーパーエンジニアと呼ぶそうですが、ペーパーエンジニアによって解釈は違います。
実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識Pop-upの著者であるデビッド・A・カーター氏、ジェームズ・ダイアズ氏は、
「折りたたむとページの間におさまるような立体構造やしくみをもつ、紙で作った作品
」と書いていますし、
ポップアップの作り方の著者であるポール・ジャクソン氏は、「回転円盤やフラップ(めくり)、
」と書いています。
プルタブ(つまみひき)など平面的なしかけはポップアップに含みません
本サイトでは前者の立場を取りながら、作品よりもしくみの紹介に力を入れることから、このような表現にしました。