作り方

2.3 回転構造

WEBならではのGIFアニメーションやプログラムを使用して、ポップアップの作り方について紹介しています。しかけ絵本やポップアップカード、スクラップブッキングにご活用ください。
2章では、折りたたむしかけについて解説します。本のように折りたたんだ紙の間に仕込むしかけです。
ページを開くと、その引っ張るエネルギーを元にして、しかけが立ち上がったり動きます。

3節では、折りたたむ仕掛けのうち、回転構造について解説します。
台紙の間に、三角状に折りたたんだ紙を貼り付け、その上にイラストを貼り付ける構造です。台紙を開くにつれて、イラストの向きが変わります。

逆引きキーワード:折りたたむしかけ, 引っ張るエネルギー, 2枚, 180°開いて完成, 回転


作り方

台紙の中央線上でイラストが回転するパターンの作り方について説明します。
必要なもの: 紙、鉛筆、のり、カッター、カッターマット、定規
作り方1
1.台紙に貼り付ける部品を作ります。紙を真ん中で山折りし、それぞれの面を対角線に沿って谷折りします。
幅と高さの比を変えることで、イラストの回転角度を変えることができますが、写真は1:1の場合です。
作り方2
2.部品の右から2番目の三角形エリアに、イラストを縦になるように貼り付けます。
イラストを貼り付ける向きを変えることで、イラストが回転を始める初期角度を変えることができます。
作り方3
3.台紙の片側の面に、台紙と部品の中心線が一致するように、片側ののりしろ(A)を貼り付けます。のりしろは三角形部分だけです。
作り方4
4.台紙の片側の面で部品を平らにしてから、もう一方ののりしろ(B)に「のり」をつけて、台紙を閉じます。
貼り付ける位置を間違えると台紙が閉じなくなってしまう恐れがあるため、このような手順で行うことで、正しい位置に部品を貼り付けることができます。
作り方4
5.形を整えたら完成です。


仕組み

回転構造の仕組みをアニメーションGIFで説明します。
寸法は、台紙:14mm×6mm、部品:4mm×2mm、イラスト:4mm×1.5mm。
青色が視点から見える縁と折り線、緑色が視点から見えない縁と折り線です。
仕組み1
折りたたんであるときは、イラストは長辺方向を台紙の中心線と垂直にして、台紙の中に隠れています。
台紙を開くにつれて、部品が台紙と一体化し、それにつられてイラストの長辺方向が台紙の中心線と水平になります。


ツール

しかけを作るのに便利な計算ツールです。
部品の寸法を入力すると、台紙を180°開くまでのイラストの回転角度を提示します。
・180°開くまでの回転角度=atan(部品の幅(A)/部品の高さ(B))*2
で計算しています。
初期値はアニメーションGIFでの寸法です。入力値は0~999の半角数字で入力してください。

ツール

部品の幅(A):
部品の高さ(B):

180°開くまでの回転角度:

mm
mm

°



1. 概要


2. 折りたたむしかけ



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