作り方

1.2 道具について

ポップアップの作成に必要な道具について紹介します。といっても特殊なものではないので、家庭にあるもので作ることができます。


選択がもっとも難しい上に、作品の出来不出来につながります。
薄い紙はしかけにしても安定しませんし、厚い紙はきれいに折り曲がらなかったり、たたんだ際に厚くなります。一般的に、丈夫でしなやかな紙が良いと言われます。
「ポップアップにはケント紙が良い」といたるところで目にしますが、文房具屋に行ってもどんなケント紙が良いのか見当がつきません。
とまぁ、このあたりは作ってみないと分からないところもありますが、無責任なことを書くわけにもいきませんので、今後経験をもとに加筆していきたいと思います。

安い紙は時間が経つと劣化したり、黄ばんだりするため、保存するなら「中性紙」「無酸性紙」「パーマネント紙」と書かれた紙を使用します。
工作用紙や画用紙などの無地なものもあれば、もともと絵柄や文字が入ったおしゃれな紙も販売されています。
「スクラップブッキング 販売」で検索すると出てくるようなネットショップや、文房具屋、100円ショップで購入できます。
紙は劣化(黄ばんだり、湿気を吸う)を防ぐため、湿気が少ない暗所に保存します。



ハサミ

主に、曲線に沿って紙を切るために使います。細かいものを切るには、先のとがったハサミが便利です。



カッターナイフ

主に、直線に沿って紙を切ったり、切り抜くために使います。細かなものを切るには、ペンの先に刃が付いたデザインナイフが便利です。
机を傷つけないためにも、カッティング・マットが欲しいところです。



のり、両面テープ、接着剤

紙同士を貼り付けるには、のりや両面テープを使用します。紙に沿ってローラーを走らせるとドット状ののりが付着する、テープのりが手軽で便利です。
糸やプラスチックなどの紙以外のものを貼り付けるには、接着剤を使用します。素材によって貼り付かない場合がありますので、接着剤の説明書をご覧ください。瞬間接着剤の場合、周囲が白く変色することがあります。



定規

直線を描くときや、紙を折るとき、カッターで直線を切るときに使用します。胴体に方眼が書かれた透明のものが便利です。



製図用具

ポップアップの作成には、製図に使用する道具が大いに役に立ちます。

コンパス:主に、円や円弧を描くために使用します。コンパスを使用すると円の中心に針の穴が開きますので、これが嫌な場合はテンプレートや円切りカッターを使用します。

分度器:円弧を描いたり、角度を計測するために使用します。

三角定規:2個1組で使用することで、15度単位の線を引いたり、三角定規同士を滑らせたりする使い方ができます。

雲形定規:たくさんの曲線から構成された定規であり、雲のような形をしています。ぴったりと合う曲線を探して使用します。

テンプレート:定規の本体に、円や四角、三角などの穴が空いており、穴に沿ってペンを走らせるだけで図形を描くことができます。



インクの出なくなったボールペン

薄い紙を折るときに使用します。使い方は「1.3 作り方の基本」に記載しますので、ご覧ください。
きちんとした道具をご希望の場合は、スタイラスや、MARTHA STEWART CRAFTS製のボーンフォルダーがあります。



装飾

紙に色や模様をつけるときに使用します。各種筆記用具やマスキングテープがあります。
水性の着色剤(ペンや絵の具)や、太字のマジックは、紙にシワがよったり曲がることがあります。
色鉛筆、パステル、ペン等で着色した場合は、色止め剤や定着液を使用すると、粉が落ちてかすれるのを防ぐことができます。


その他

ポップアップには基本的に紙を使用しますが、糸やクリップ等、アイディア次第で様々な材料を使用することができます。



1. 概要


2. 折りたたむしかけ



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