作り方

2.7 斜めの壁構造(1枚バージョン)

WEBならではのGIFアニメーションやプログラムを使用して、ポップアップの作り方について紹介しています。しかけ絵本やポップアップカード、スクラップブッキングにご活用ください。
2章では、折りたたむしかけについて解説します。本のように折りたたんだ紙の間に仕込むしかけです。
ページを開くと、その引っ張るエネルギーを元にして、しかけが立ち上がったり動きます。

7節では、折りたたむ仕掛けのうち、斜めの壁構造(1枚バージョン)について解説します。
斜めの壁が立ち上がるしかけを台紙から切り出す、基本的でシンプルな構造です。台紙を開いている途中に形が完成し、180°開くと平らになります。

逆引きキーワード:折りたたむしかけ, 引っ張るエネルギー, 1枚, 90°開いて完成


作り方

切り方によって、中心線と折り目が一致しない壁も作ることができますが、もっとも簡単なパターンの作り方について説明します。
必要なもの: 紙、鉛筆、カッター、カッターマット、定規

1.台紙を二つに折り、中心線上を中心にしてコンパスで円弧を描きます。今回の例では、コンパスを3mm広げた状態で、中心線からの角度が60°になるように描きました。
また、コンパスの針が刺さっていた中心から、円弧の端まで直線を描きます。
扇(A)と扇(B)は、同じ角度、同じ長さの合同な図形です。
中心線からの角度を変えると、壁の初期角度が変わります。すなわち、台紙を開いている間の移動量が変わります。ただし、中心線と垂直まで切り込むとしかけが立ち上がりません。
作り方1
2.扇の円弧部分を切ります。デザインナイフやカッターを使うと綺麗に切れます。
3.直線(A)を山折りします。また、扇の両端の直線を谷折りします。
作り方2
4.形を整えたら完成です。


仕組み

斜めの壁構造(1枚バージョン)の仕組みをアニメーションGIFで説明します。
寸法は、台紙:14mm×6mm、扇:3mm×60°×2です。
青色が視点から見える縁と折り線、緑色が視点から見えない縁と折り線です。
仕組み1
折りたたんであるときは、しかけは手前側に折りたたまれて、台紙の中に隠れています。
台紙を開くにつれて壁が立ち上がり、さらに台紙を開くと台紙と一体化してしまいます。



1. 概要


2. 折りたたむしかけ



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