作り方

2.1 階段構造(紙1枚バージョン)

WEBならではのGIFアニメーションやプログラムを使用して、ポップアップの作り方について紹介しています。しかけ絵本やポップアップカード、スクラップブッキングにご活用ください。
2章では、折りたたむしかけについて解説します。本のように折りたたんだ紙の間に仕込むしかけです。
ページを開くと、その引っ張るエネルギーを元にして、しかけが立ち上がったり動きます。

1節では、折りたたむ仕掛けのうち、階段構造(紙1枚バージョン)について解説します。
箱の形のしかけを台紙から切り出す、もっとも基本的でシンプルな構造です。台紙を90°開いたときに形が完成し、180°開くと平らになります。

逆引きキーワード:折りたたむしかけ, 引っ張るエネルギー, 1枚, 90°開いて完成


作り方

切り方によって、中心線と折り目が一致しない階段も作ることができますが、もっとも簡単なパターンの作り方について説明します。
必要なもの: 紙、鉛筆、カッター、カッターマット、定規

1.台紙を二つに折り、中心線から2本の平行線(A)を描きます。平行線は同じ長さとし、端同士を結ぶように直線(B)を描きます。
平行線の描き方は、「1.3 作り方の基本」に記載している「三角定規の使い方」を参考にしてください。
作り方1
2.平行線(A)を切ります。
3.直線(B)を山折りします。平行線(A)に囲まれた中心線の箇所を逆側に折ります(谷折り)。
作り方2
4.形を整えたら完成です。階段の面にイラストを描いた紙を貼り付ければ、簡単なポップアップカードになります。


仕組み

階段構造の仕組みをアニメーションGIFで説明します。
寸法は、台紙:14mm×6mm、平行線(A):3mm、直線(B):3mmです。
青色が視点から見える縁と折り線、緑色が視点から見えない縁と折り線です。
仕組み1
中心線と水平方向には、折りたたむ前後でしかけは変化しません。
垂直方向には変化します。折りたたんであるときは、しかけは平行線の2倍の大きさで、台紙の中に隠れています。
台紙を開くにつれて、台紙と平行四辺形を作りながら立体構造を作り、台紙を90°開いた際に直方体となります。下図中で、同じ記号は同じ角度または同じ長さを示します。
仕組み2
さらに台紙を開くと、平行四辺形を保ちながら立体構造を崩していき、台紙と一体化してしまいます。


ツール

しかけを作るのに便利な計算ツールです。
台紙としかけの寸法を入力すると、しかけが台紙からはみ出していないかの判定と、しかけ前方に貼り付けるイラストの最大寸法を提示します。
・ しかけ前面に貼り付けられる最大幅=台紙の幅(A)
・ しかけ前面に貼り付けられる最大高さ=台紙の高さ(B)-しかけの奥行き(E)
・ はみ出し判定:台紙の幅(A)<しかけの幅(C)、または台紙の高さ(B)<(しかけの高さ(D)+しかけの奥行き(E))
で計算しています。
初期値はアニメーションGIFでの寸法です。入力値は0~999の半角数字で入力してください。

ツール

台紙の幅(A):
台紙の高さ(B):
しかけの幅(C):
しかけの高さ(D):
しかけの奥行き(E):

しかけ前面に貼り付けられる最大幅:
しかけ前面に貼り付けられる最大高さ:
※既にしかけがはみ出しています!※

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1. 概要


2. 折りたたむしかけ



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