作り方
2.6 ボックス構造(斜めバージョン)
WEBならではのGIFアニメーションやプログラムを使用して、ポップアップの作り方について紹介しています。しかけ絵本やポップアップカード、スクラップブッキングにご活用ください。
2章では、折りたたむしかけについて解説します。本のように折りたたんだ紙の間に仕込むしかけです。
ページを開くと、その引っ張るエネルギーを元にして、しかけが立ち上がったり動きます。
6節では、折りたたむ仕掛けのうち、ボックス構造(斜めバージョン)について解説します。
台紙の間に、立方体または直方体のボックスを立ち上げる構造です。ボックスの壁が、台紙の中心線と45°になるような位置に配置されます。台紙を開くにつれて立ち上がり、180°開いたときに壁を台紙と垂直に立てて完成します。
例では壁だけ作成していますが、三角形2枚のしかけを用意すれば、天井をつけることもできると思います。
逆引きキーワード:折りたたむしかけ, 引っ張るエネルギー, 2枚, 180°開いて完成, ボックス
作り方
ボックスは立方体で、天井のないパターンの作り方について説明します。
必要なもの: 紙、鉛筆、のり、カッター、カッターマット、定規
1.まずボックスを作ります。すべての線を山折りし、面(A)を貼り合わせます。
面(B)と面(C)の「のりしろ」は、隣り合う位置に配置する必要があります。
2.台紙の中心線から45°傾いた線を描きます。
ボックスを貼り付ける角度を誤ると、ひし形になってしまいますので注意してください。
3.のりしろ(B)に「のり」をつけ、手順2で描いた線に沿って貼り付けます。
このとき、台紙を閉じるとボックスがはみ出してしまうようなら、傾いた線の位置をずらしてください。
4.のりしろ(C)に「のり」をつけ、台紙を閉じて貼り付けます。
貼り付ける位置を間違えると台紙が閉じなくなってしまう恐れがあるため、このような手順を行うことで、正しい位置に部品を貼り付けることができます。
4.形を整えたら完成です。
仕組み
ボックス構造(水平バージョン)の仕組みをアニメーションGIFで説明します。
寸法は、台紙:14mm×6mm、ボックス:12mm×2mm。
青色が視点から見える縁と折り線、緑色が視点から見えない縁と折り線です。
折りたたんであるときボックスは、中心線から45°傾いた状態で台紙の中に隠れています。
台紙を開くにつれて、向かって奥側を浮かせながら壁が立ち上がります。
台紙が180°まで開くと、すべての壁が台紙に接地してボックスを作り上げます。