作り方

2.5 ボックス構造(水平バージョン)

WEBならではのGIFアニメーションやプログラムを使用して、ポップアップの作り方について紹介しています。しかけ絵本やポップアップカード、スクラップブッキングにご活用ください。
2章では、折りたたむしかけについて解説します。本のように折りたたんだ紙の間に仕込むしかけです。
ページを開くと、その引っ張るエネルギーを元にして、しかけが立ち上がったり動きます。

5節では、折りたたむ仕掛けのうち、ボックス構造(水平バージョン)について解説します。
台紙の間に、立方体または直方体のボックスを立ち上げる構造です。ボックスの壁が、台紙の中心線と水平または垂直になるような位置に配置されます。台紙を開くにつれて立ち上がり、180°開いたときに壁を台紙と垂直に立てて完成します。
例では壁だけ作成していますが、天井をつけることも可能です。

逆引きキーワード:折りたたむしかけ, 引っ張るエネルギー, 2枚, 180°開いて完成, ボックス


作り方

ボックスは立方体で、天井のないパターンの作り方について説明します。
必要なもの: 紙、鉛筆、のり、カッター、カッターマット、定規
作り方1
1.まずボックスを作ります。上図のように山折りを行い、面(A)を貼り合わせます。
短辺1.5mmの面に囲まれた山折り線は、谷折りにすることも可能です。この場合、ボックスの壁を内側に折りたたむようなしかけになります。
作り方2
2.のりしろ(B)を、台紙の中心線から1.5mm離れた位置に壁が来るように、中心線と水平にして貼り付けます。
作り方3
3.のりしろ(C)に「のり」をつけ、台紙を閉じて貼り付けます。
貼り付ける位置を間違えると台紙が閉じなくなってしまう恐れがあるため、このような手順を行うことで、正しい位置に部品を貼り付けることができます。
作り方4
4.形を整えたら完成です。


仕組み

ボックス構造(水平バージョン)の仕組みをアニメーションGIFで説明します。
寸法は、台紙:14mm×6mm、ボックス:12mm×3mm。
青色が視点から見える縁と折り線、緑色が視点から見えない縁と折り線です。
仕組み1
折りたたんであるときボックスは、中心線から幅1/2の離れた位置に、壁の2倍の幅で台紙の中に隠れています。
台紙を開くにつれて、中心線と水平な壁が立ち上がり、中心線と垂直な壁が折れ目を解消し、ボックスを作り上げます。


ツール

しかけを作るのに便利な計算ツールです。
台紙とボックスの寸法を入力すると、ボックスが台紙からはみ出していないかの判定を行います。
・ ボックスの高さから計算した、奥行きの最大寸法=2*(台紙の高さ(B)-ボックスの高さ(D))
・ ボックスの奥行きから計算した、高さの最大寸法=台紙の高さ(B)-ボックスの奥行き(E)/2
・ はみ出し判定:台紙の幅(A)<ボックスの幅(C)*2、または台紙の高さ(B)<(ボックスの高さ(D)+ボックスの奥行き(E)/2)
で計算しています。
初期値はアニメーションGIFでの寸法です。入力値は0~999の半角数字で入力してください。

ツール

台紙の幅(A):
台紙の高さ(B):
ボックスの幅(C):
ボックスの高さ(D):
ボックスの奥行き(E):

ボックスの高さから計算した、奥行きの最大寸法:
ボックスの奥行きから計算した、高さの最大寸法:
※しかけがはみ出します!※

mm
mm
mm
mm
mm

mm
mm



1. 概要


2. 折りたたむしかけ



inserted by FC2 system