作り方

2.2 階段構造(紙2枚バージョン)

WEBならではのGIFアニメーションやプログラムを使用して、ポップアップの作り方について紹介しています。しかけ絵本やポップアップカード、スクラップブッキングにご活用ください。
2章では、折りたたむしかけについて解説します。本のように折りたたんだ紙の間に仕込むしかけです。
ページを開くと、その引っ張るエネルギーを元にして、しかけが立ち上がったり動きます。

2節では、折りたたむ仕掛けのうち、階段構造(紙2枚バージョン)について解説します。
台紙の間に、折りたたんだ紙のテントを貼り付ける基本的な構造です。台紙から切り出す場合と異なり、台紙を180°開いたときに完成させることができます。

逆引きキーワード:折りたたむしかけ, 引っ張るエネルギー, 2枚, 180°開いて完成, テント


作り方

テントの寸法が対称になっているパターンの作り方について説明します。
必要なもの: 紙、鉛筆、のり、カッター、カッターマット、定規
作り方1
1.台紙に貼り付けるテントを作ります。紙を真ん中で折ります。また、折ったのと同じ方向に、のりをつけるのろしろを折ります。
後述する、テントを貼り付ける位置から中心線までの距離よりも、のりしろの大きさを小さくしてください。
作り方2
2.台紙の片側の面に、テントの片側ののりしろ(A)を、台紙の中心線と平行になるように貼り付けます。
のりしろ(A)を貼り付ける位置を中心線に近づけるほど、台紙を180°開いたときに高さのあるしかけになります。
作り方3
3.台紙の片側の面でテントを平らにしてから、もう一方ののりしろ(B)に「のり」をつけて、台紙を閉じます。
貼り付ける位置を間違えると台紙が閉じなくなってしまう恐れがあるため、このような手順で行うことで、正しい位置にテントを貼り付けることができます。
のりしろ(A)から中心線の距離と、貼り付いたのりしろ(B)から中心線の距離はほぼ同じになっているはずです。
作り方4
4.形を整えたら完成です。


仕組み

階段構造の仕組みをアニメーションGIFで説明します。
寸法は、台紙:14mm×6mm、テント:7mm×3mm、テントの貼り付け位置:中心線から2mmです。
青色が視点から見える縁と折り線、緑色が視点から見えない縁と折り線です。
仕組み1
中心線と水平方向には、折りたたむ前後でしかけは変化しません。
垂直方向には変化します。折りたたんであるときは、しかけは「テントの1辺の長さ+中心線からの距離」の大きさで台紙の中に隠れています。
台紙を開くにつれて、2組の隣り合う辺が等しい四角形(たこ形)による立体構造を作り、台紙を180°開いた際にテントの角度が最も大きくなります。


ツール

しかけを作るのに便利な計算ツールです。
台紙とテントの寸法を入力すると、台紙を180°開いたときのテントの寸法を提示します。
・ 180°開いたときのテントの垂直方向の高さ=sqrt(テントの高さ(D)^2-テントの中心線からの距離(E)^2)
・ 180°開いたときのテントの角度=asin(テントの中心線からの距離(E)/テントの高さ(D))/PI*180*2
・ はみ出し判定:台紙の幅(A)<テントの幅(C)、または台紙の高さ(B)<(テントの高さ(D)+テントの中心線からの距離(E))
で計算しています。
初期値はアニメーションGIFでの寸法です。入力値は0~999の半角数字で入力してください。
寸法が足りないなどして、計算できない場合は「NaN」が表示されます。

ツール

台紙の幅(A):
台紙の高さ(B):
テントの幅(C):
テントの高さ(D):
テントの中心線からの距離(E):

180°開いたときのテントの垂直方向の高さ:
180°開いたときのテントの角度:
※しかけがはみ出します!※

mm
mm
mm
mm
mm

mm
°



1. 概要


2. 折りたたむしかけ



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